東京慈恵会医科大学 解剖学講座 岡部研究室
THE JIKEI UNIVERSITY SCHOOL OF MEDICINE DEPARTMENT OF ANATOMY
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COLOR UNIVERSAL DESIGN

色覚バリアフリー







Research

咽頭嚢を中心とした頭頸部の形態形成機構の研究

 今から3億7000万年前、水棲脊椎動物(魚類)がゆっくりと時間をかけて陸に上がり、四肢動物が誕生しました。この間、水中と陸上という大きく異なる環境に適応するために、身体を作り出す発生の遺伝子プログラムが変化しました。重力に耐えられる頑丈な頭蓋骨の形成、空気の振動を感じるための中耳の形成、顎や鰓として働いていた咽頭も大きくその形を変えました。我々は、現存の各種脊椎動物の胚や近年充実してきたゲノム情報を用いて、我々四肢動物がどのように進化してきたのかを明らかにしようとしています。

新奇器官獲得機構の研究

 魚類から四肢動物が進化する過程で、血中カルシウム濃度を保つための副甲状腺と、空気呼吸を可能にする肺が獲得される必要がありました。発生の遺伝子プログラムをどのように変化させて、このような新しい器官が誕生したのでしょうか。 Gcm2 遺伝子を手がかりに副甲状腺がどこから生じたのかを調べてみると、それは原始魚類の内鰓が起源であることがわかりました。一方で肺はなにを起源として生じたのかがわかっていません。我々は、肺は咽頭嚢の形成プログラムを変化させることで生じたと仮説を立て、これを検証しています。
☆JT生命誌研究館のホームページ:「新天地を目指してー陸上への引っ越しと器官のリサイクルー

三叉神経形成の分子メカニズムの研究

   三叉神経は、顔面の知覚と顎の咀嚼運動を司り、脊椎動物全般の頭部において重要な機能を果たしています。三叉神経の発生は、ニワトリ胚で最も詳細に解析されていますが、感覚神経プラコードと神経堤に由来する細胞によって構成されていることは知られているものの、その発生メカニズムの分子基盤はあまり良く分かっていません。我々は、ニワトリ胚を用いた実験発生学的手法による既知分泌因子の役割を検証するとともに、ゼブラフィッシュ胚を用いた機能スクリーニングによって未知関連遺伝子の同定を試みています。
  ニワトリ初期咽頭胚(左)と後期咽頭胚(右)における Brn3a 遺伝子の発現 三叉神経プラコード由来の感覚神経細胞が Brn3a 遺伝子を発現している(矢印)

ポリプテルスのゲノム解析ツールの基盤整備

   アフリカの淡水魚ポリプテルスは現存する最も原始的な条鰭類であり、脊椎動物の多様化、四肢動物の進化を考える上できわめて重要な脊椎動物です。我々はポリプテルスを繁殖させてその発生を研究すると同時に、ゲノム DNA ライブラリーの作成、胚の EST 解析などを行っております。その成果は順次データベースを構築しネット上で公開して行く予定です。ポリプテルス胚を用いた研究に興味をお持ちの方は岡部までご連絡ください。

カラーユニバーサルデザインと色覚バリアフリーの普及啓発活動

   日本には、遺伝子のタイプの違いやさまざまな目の疾患によって色の見え方が一般の人と異なる色弱者(色空間での弱者)が、500万人以上存在します。こうした色弱者に配慮した『色覚バリアフリー』の概念を踏まえて、なるべく全ての人に情報がきちんと伝わるように、利用者側の視点に立って色使いを工夫したデザインを『カラーユニバーサルデザイン』といいます。本研究室はNPO法人カラーユニバーサルデザイン機構とともに新たな分野における『カラーユニバーサルデザイン』の方法の開発および普及啓発活動を行っています。
☆色覚バリアフリーのホームページ:http://www.nig.ac.jp/color/
  NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構:http://www.cudo.jp/
   
   
2006 © Masataka Okabe